こんにちは、今回は水道管の漏水の疑いがある主な特徴についてお話していきます。
以下の内容が当てはまる場合はもしかしたら、水道管が何らかのダメージを受けて漏水をしている可能性がありますのでチェックしてみて下さい。
漏水にも給水管、排水管、雨水管の場合もありますが、今回は一般的な戸建て住宅の給水(給湯)管の漏水についてお話します。
水道管の漏水が疑われる5つの特徴
- 地面が乾くことなくいつも濡れている。
- 壁や建物基礎の一部がいつも濡れている。
- 水まわり、蛇口付近から水漏れ音がする。
- 水道料金がいつもより高くなった。
- 水道メーター(量水器)のパイロットが常に動いている。
いかがでしょうか。
なんとなく心当たりのある項目はありましたでしょうか。
では、これらの症状についてひとつずつ解説していきます。
地面が乾くことなくいつも濡れている
読者のみなさんは、今住まわれているご自宅の水道管がどのようなルートで埋められているかご存知でしょうか?
おそらく、あまり気にした事がないという人がほとんどではないでしょうか。
水道メーターを出た水道管は、建物の外周に沿って各水まわりのある室の外壁側から建物基礎下を貫通して配管されます。
この建物の外から各室に入り込む水道管の繋ぎ目などのジョイント部の漏水が比較的多く発生するポイントです。
ですので、この各水まわりのある室の外側の地面が晴れているのに濡ていれるようであれば漏水を疑ってもいいと考えられます。
壁や建物基礎の一部がいつも濡れている
水道管が、建物外周にそって各水まわりの室へ飛び込んでいることは先に説明しました。
そこで、建物の基礎したから入り込んだ水道管は壁の中で立ち上がり蛇口へと繋がっています。
この建物に入り込んだところから蛇口までは壁の中を這っていますので、もしこの壁内部で漏水起こった場合、室内側の壁や外壁面、建物の土台となる基礎に漏水跡が現れやすくなります。
もし、建物基礎や壁面に湿り気や濡れた状態が見受けられるようでしたら漏水疑惑のサインです。
水まわり、蛇口付近から水漏れ音がする。
もし水まわり近辺で水道を使用していない状態で「シューー」というような音がどこからか聞こえているなら、かなりの高い確率で水道管の漏水が起きていると判断していいでしょう。
床下や壁内部の配管での漏水音が蛇口まで振動して伝わり聞こえています。
水道料金がいつもより高くなった
水道の使用量は季節によって当然上下を繰り返しますが、漏水の場合は下がることはありません。また、最初はごくごく微量の漏れだったのが、日に日に水道管の破損状態が進行するにつれて漏水量も増加して行きます。
そうなると明ら月平均でおおよそ7000円前後の水道料金だったのが、倍近くまで変わってしまった。かな異常値として水道料金に表れます。
例えば
月平均がおおよそ7000円前後の水道料金だったのが、倍近くかそれ以上まで変わってしまった。
このように、普段の使用より多く水道を使ってしまったとしても平均値の倍まで上がることは考えられません。
まれに、蛇口をしっかり閉めなかったために気付かないうちに水を多く流してしまったとしても、すぐに閉め忘れには気付くはずです。また、その事実の心当たりがあれば多少高くなった水道料金を見ても気づきますよね。
しかし、水道管の漏水の場合は徐々に幹部が進行していく為、何日も何週間も減ることなく漏れ続けるため大幅な料金となって表れます。
また、その際は検針員の方が知らせてくれますので、案内に従って対応してください。
水道メーター(量水器)のパイロットが常に動いている。
みなさんはご自宅の水道メーターがどこにあるか把握されていますか?
地中に埋め込まれた水色の長細いフタ、もしくは「量水器」と書かれた鉄製のフタがソレです。
道路に面した玄関門扉付近および庭、駐車スペース周辺にありますので、今まであまり意識して見たことがないという方は、せっかくですのでこの機会に場所を確認しておいて下さい。
門周りが花壇になっていたりすると植込みの中の見えづらい場所や枯葉の下にあったりもしますのでよく確認してください。
この量水器のフタを開けると水道メーターが設置してあり、実際の使用量や水の動きを示すパイロット針が確認出来るようになっています。
蛇口をひねって水を出すと、この銀色の丸いパイロット針がグルグルと回り始めますので、目視で使用状況が確認出来るようになっています。
この時、水を全く使っていないのにパイロット針がくるくると回っているというなら漏水をしている可能性があります。
その際は、お住まいの管轄の水道局へその旨を連絡してください。
以上、今回は「水道管の漏水を疑うべき主な特徴」についてお話しました。
私は、年間100件以上の漏水修理を対応して来ましたが、多くの方が「まさかウチが漏水するなんて想像もしてなかった」と言われます。
この気持ちは本当によく理解出来ます。家電の故障なども同じで、アクシデントは急やってきますよね。
土中の水道管や水道メーターの事など、普段あまり気にかけないところかも知れませんが、この記事を読まれたのをきっかけに是非一度自分の目で確認して、いざと言うときの為に落ち着いて対応出来るようになっていただけたらいいなと思います。
最低限でも、自分の家に設置されている水道メーターの位置は確実に把握するようにして下さい。
この水道メーターにはメーターバルブと呼ばれる止水弁がメーター直近付いていて、もしもの事態の時には、この止水弁の開閉操作ぐらいは出来るようにしておく事が大切です。
また、稀にメーターボックス内が土で埋まってしまっていることがありますが、このメーターボックス内の管理義務は水道使用者側にありますので、土に埋もれないように定期的に掃除をしてあげてください。
さて、今回お話した内容は「築20〜40年以降の建物」が主な対象です。年代的に心当たりがあると感じた場合は、ぜひ一度確認をしてみて下さい。
ではまた次回の記事で。