こんにちは、今日は朝が肌寒く日中は暑い、そして夕方うすら寒い。そんな一日でした。
この時期の服装選びには困ってしまいます。
さて、今日は宅地内での漏水修理工事に行ってきました。
その内容を簡単に説明していきたいと思います。
今回の漏水修理、今日で2回目の訪問でした。前回の調査ではまったく手掛かりすら見つける事が出来なかったのです。
宅地内の漏水であれば、各水まわり蛇口で音調すればおおよそ漏水箇所の特定が出来ていたのですが、今回はまったく無音。音が拾えなかったのです。
さて、そうなった時の次のパターンとしては水道管の継手「エルボ」「チーズ」が使われていそうな場所を調査して行きます。
ほとんどの場合、戸建ての宅地内の外周はビニール管(HIVPまたはVPという種類の水道管)が使用されており、亀裂漏水を起こしやすい部分が継手と呼ばれるパイプとパイプの接続に使われる部材が多いのです。
例えば建物の角や段差など、パイプが真っすぐに伸ばせないようなところは継手を使って配管されていますので、こういった場所を調査するとおおよそ発見できていたのですが、今回の現場では前回それも不発に終わっていたのです。
そして、今回が2回目。
結論から言うと、今回で無事に見つけることができて修理も無事に終えることができました。
これまで多くの漏水修理を行ってきましたが、たいていの漏水現場なら約半日ほどで発見から修理まで終えられていました。
修理方法によっては時間を要する場合もありますが、少なくとも発見まではそれほど時間はかかっていませんでした。
では、なぜ今回は時間がかかってしまったのか。
このことについて私なりに振り返ってみました。
なぜ、なかなか見つけられなかったのか。
実は、今回のお宅は以前水まわりのあった場所をリフォームして蛇口を外していたことが分かったのです。
本来なら、使わなくなった蛇口の系統はメイン管からの分岐の根元から縁起るよう処理するべきなのですが、それがされておらず、おそらくリフォーム工事の過程で壁内で栓をしてそのまま塞がれてしまっていたのです。
こうなってしまうと、水栓器具からの音調調査が出来なくなってしまいますので、発見が遅くなってしまいます。
現在リビングとして使われている間取りが、リフォーム前は水まわりのある空間だったそうでこれには私も想像に及ばずでした。
南側の庭に面したお部屋の脇が今回の漏水ポイントでした。ここがかつて水まわりのあった部屋とは想像つきませんでした。
分岐の根元でキャップ止め処理をしました。リフォーム工事を行った時に処理しておいて欲しかったというのが本音ですが、このようなパターンも中にはあるということです。
今回のようなパターンを予測することは可能か。
これも結論から言うと、十分に可能だということです。
今回の反省点を上げるとすれば、調査段階でお客様へのリスニングが浅かったと感じました。
「過去にリフォームをして間取りが変わった」という事を聞き出せていれば、「どこをリフォームしてどう変わったのか」「水まわりはあったのか」などを聞くことが出来たし、それによってもう少し漏水箇所の予測も簡単だったのではないかという点です。
漏水の発見は見つけてしまえば何てことない場合がほとんどですが見つけるまでが大変な事案なんです。
これは今後の仕事に生かさなければならない収穫でした。
以下の内容は主に私たち水道業者様向けの要点ですが、一般のお客様も一度目を通していただくと共通認識が出来るので一読おススメです。
漏水調査のポイント
- 水道メーターのパイロットを確認する。
- 蛇口やトイレタンクの漏れを確認する。
- 各水まわりの蛇口から音調調査を行う。
- 配管図があればルートを確認し継手位置を予測する。
- 給湯器の栓を閉めて給湯管か給水管かの判別を行う。
- 床下の場合の床下収納など侵入場所の確認を行う。
- 過去にリフォームをして水まわりの変更の有無を確認する。
漏水工事を進めていく手順
- お客様へ工事の料金体系をご説明して工事の了解を得る。
- 漏水音のするポイントを掘削する。
- 漏水音が聞き取れない場合は、メイン管の任意の箇所をキャップ止めしながら範囲限定をする。
- 作業ごとにお客様に経過を報告または確認を一緒に行う。
- 隠ぺい部など作業不可能で切り回し工事が必要な場合、必ず先にお見積りを提出する。
※水道工事にも様々な方法があり、それぞれメリット・デメリットがあったりします。お客様にとっての最適解を見つけるために、焦らずじっくり様々な角度から検討して頂くことをおススメしています。
水道業者への連絡をする前にまずは自分でも出来る『水道管チェックシート」を作成したのでぜひ参考にしていただき活用してください。