【排水詰まり】コンクリート製マスから塩ビ製マスに交換【根っこ障害】

こんにちは。巷の桜も満開を迎えて、場所によって少しづつ散り始めていますね。

そして、いよいよ明日から4月、新年度がスタートですね。

個人的にはとくに抑揚することなく平常運転を心がけています。

さて、水まわりの相談でこの時期多いのが「排水の流れが悪い」とうい内容です。

『排水の流れが悪い』


同業の方なら「あ、恒例のあれね、、」と察しているとは思いますが、一般の読者の方(水まわりマニア?)もいらっしゃるということですので分かりやすく説明します。

結論から言うと、この時期の排水詰まりの原因の8割は地中の木の根っこが排水管を詰まらせてしまう現象です。

今でこそ塩ビ製の排水桝を使用していますが、30年ほど前(曖昧ですいません)はまだコンクリート製の排水桝が主流で、この木の根障害はコンクリート製桝でよく起きる現象です。

というのも、排水管は塩化ビニール製で桝はコンクリートなので、どうしても異素材同士の接合部には隙間が出来てしまうのです。もちろん新築当初はパイプと桝の接合部の隙間にモルタルを充填して埋めるんですが、経年劣化で徐々に隙間が出来てしまうのです。

コンクリート成分が溶け出す科学的な説明は省略しますが、要は塩ビとコンクリート部に隙間が出来て、そこから木の根っこが侵入しはびこる事による障害ということです。

この現象は、本当に事例が多く「水道屋さんの仕事あるある」と言っても過言ではありません。

『塩ビ枡に交換で解決』

 

ということで、前置き長くなりましたが先日この排水桝根詰まりを解決しに行ってきたので、その時の作業風景を載せますね。

桝のフタを外して、周りをすこし掘った状態の写真。

美しい写真ではないので心苦しいですが、細かな木の根っこが管口を詰まらせている様子が分かると思います。植物にとっての養分や水分のある場所をよく知っているんですね。

マスの周りには色んな配管がごちゃごちゃとあったりします。

このコンクリート製の桝を撤去して、パイプと同じ塩ビ製の桝に交換する作業です。

つまり、同じ塩ビ素材同士を特殊な接着剤で溶着して一体化させて隙間をなくす事が、本事例に対する最適解です。

根っこを取り除いて一時的な開通処置をして、定期的にメンテナンスをするという方法もありますが、今回は桝を交換したいとの要望でした。

塩ビ製の排水桝に接続完了です。

写真のようにごちゃこちゃとあらゆる管が交差していてやりづらかったですがなんとか収まりました。

土を戻して完了です。

最初の施工前の写真を撮り忘れましたが、奥のコンクリート桝と比較しても塩ビマスは見た目もすっきりしました。

今回は写真手前の桝だけが根っこ障害がひどかったので、一か所の交換工事となりました。

今回の記事は工事日記的にこんな感じでざっと書きましたが、排水桝トラブル事案としてもっと掘り下げたお話をしたいので、それはまた別記事にてご紹介したいと思います。


ここまで読んで頂きありがとうございます。

よければツイッターいいねを押していただけると日々の作業もとても励みになったりします。

Twitterでは水道屋さんのいち日などを日々ツイートしています。世間的に地味で謎の多い水道屋さんですが、いつもみなさんの身近にいるお仕事です。

ぜひ、フォローをよろしくお願いします。

Twitter
Twitter

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。