こんにちは、いよいよ雨の日が増えてきた気がします。
忘れていた梅雨をそろそろ想像しないとならない雰囲気です。
さて、昨日、今日と洗濯機置き場の増設工事を行ってきました。
その内容を簡単に説明していきたいと思います。
今回は以前お店の流し場として使われていた場所で、SKシンク(左)と手洗い洗面器(右)が設置されているところの右側の手洗器をなくして、洗濯機置き場に改造したいというご要望での工事です。
写真左側のSKシンクは残しつつ、現在付いているお湯と水の蛇口は壁内の配管がサビで詰まって使用不可能なので、ここも新しく給水管を露出で切回していきます。
ちなみにお湯は使用しないため、給水栓を二つ並べるように配管していきます。
過去にも給水管を露出切り回しした痕跡もあったりしますが、今回撤去です。
配管カバーを被せて、水栓器具を取り付けて完成です。
SKシンクに取り付けた水栓器具ふたつはお客様ご用意のもの。SKシンクを設置しているご家庭は少ないですが、空間に余裕があれば深いシンクなのでスニーカーを洗ったり水を貼って漬け置き洗いをしたりと、色々便利な使い方が出来そうです。
個人的にこのレトロな陶器は好きです。このSKシンクが似合う水まわり空間をデザインするのも面白そうです。
今回のお客様ご要望の洗濯機周り。洗濯水栓はお馴染み、洗濯機用水栓といえば TOTO TW11R。
ちなみに排水は外にトラップを付けるので、既存の排水口に臭気止めゴムをしてホースを差し込む仕様です。
before : 洗面器撤去前
写真左の洗面器を撤去して洗濯機用の給水を露出で切り回します。左のSKシンクは残して、新しく2栓給水栓をつけられるように配管します。
after : 洗面器および配管撤去、配管モールによる切り回し
配管モールは壁や床などを壊さずに水道管を切回す方法のひとつです。
配管モール工法のメリット
- 床下や壁内など新たに配管を行うことが出来ない場所でも水道管を通すことが出来る。
- 建築工事が必要ないので工期、工費を抑えることが出来る。
- 樹脂カバーで手入れがしやすく清潔に保てる。
- 露出配管だけど見た目が良い。
配管モール工法のデメリット
- 配管モール屋内外兼用でも実際の保温効果には若干不安を感じる。
- 給湯配管においては管の膨張伸縮により配管モールのカバーが外れるといった報告が複数件あり。
- 水栓位置が手前に出てしまう。
- 外壁、壁を貫通するための水道管を通す穴あけが必要な場合がある。
※水道工事にも様々な方法があり、それぞれメリット・デメリットがあったりします。お客様にとっての最適解を見つけるために、焦らずじっくり様々な角度から検討して頂くことをおススメしています。
余談ですが、今回撤去した洗面器が個人的に恰好良かったのでの載せておきます。
いかにも昔のフォルムって感じですよね。今ではなかなか見かけないデザインです。
誰もが知っている水まわりメーカーTOTOの一昔まえのロゴ”東洋陶器”の刻印。調べてみるとこのロゴ1962年~1969年に使われていたロゴだそうです。もう半世紀も前ですね。
この仕事をしていると、たまにこういった年代物に出会うことがあったりしてちょっとうれしくなってしまいます。
今回取り付けた洗濯水栓TOTO TW11Rの同等品リストです。
- INAX(LIXIL)